TITO RODRIGUEZ JR.

Eclipse

[Top Ten Hits TTH2004]
 パラディアム時代に名を馳せた二人のティト、ティト・プエンテとティト・ロドリゲス。今も第一線で働くティト・プエンテに対して、偉大なる歌手でありバンドリーダーであったティト・ロドリゲスは、1973年に白血病により他界している。ティト・プエンテとティト・ロドリゲスの年齢は2つ程の差で、双方のジュニア共々ミュージシャンとして活躍しているのはご存じの通り。父上の顔そっくりなティト・プエンテJr. は、ラテン・ヒップホップのサウンドクリエーターとして、東洋的な顔立ちの(母親が日本人)ティト・ロドリゲスJr. は、ティンバレス奏者/バンドリーダーとして、対照的に頑固でクラシックなニューヨークラテンを貫いている。
 このティト・ロドリゲスJr. のアルバム“ECLIPSE”。引き締まった演奏はクレジットを見れば大納得。ラテンとジャズの中間シーンを往来するハードコアな現場をくぐっていた人間たちによって盛り立てられている。オスカル・エルナンデスのピアノ、エディ・モンタルボのコンガはもとより、ジョン・ウォルシュの心地よいトランペット、チャッキー・ロペスのメリハリの効いたボンゴ、サミー・ゴンザレスのスマートな美声等々、曲をわきまえたプレイがどうにも気分がいい。スタンダード“Sun Sun Babae”を含む9トラック、芳香高いニューヨーク・ラテンのエレガントな部分が、丸剥きになったアルバムといえよう。(2000.05 SY)