CHECO ACOSTA

Checazos De Carnaval

2000 [Musart 2310]
 ポーロ、ガイタ、プヤ、クンビア、チャンデ、マパレといった色彩豊かなコロンビア北部の伝統リズムに、フォルクロリックな味わいを残しつつも、現代ダンスミュージックとしての新しい息吹を吹き込むことに成功した類い希な作品。メレクンベの考案者パチョ・ガラーン、ホセ・バロス、ペドロ・ベルトラン、トトー・ラ・モンポシーナといったコロンビアの伝統音楽に偉大な足跡を残すアーティストたちへのリスペクトに満ちた作品である。
 有名なボレロ歌手、アルシ・アコスタを父に持つチェコ・アコスタは、この10年コンスタントにソロアルバムをリリースしてきた人気歌手であるが、伝統色の強いバランキーヤのリズムを打ち出したのはここ最近のことである。本作に道を開いた前作“CHECOMANIA”も打ち込みの多いメレンゲを看板としたアルバムで、カーニャ・デ・ミーヨ(横笛)やアフリカンルーツの太鼓などの伝統楽器を導入し、人力を活かしたアフロ・コロンビアン・ミュージックの魅力を全面にちりばめたものとしては、この“CHECAZOS DE CARNAVAL”がまず最初のものだ。
「ラ・ポイェラ・コロラ」のようなよく知られた曲を織りまぜながら、オルケスタ・スタイルのクンビアとメレンゲで火を付け、エフライン・メヒアの作曲による「ラ・クンビア・ソレデーニャ」〜「エル・マパレ」でテンションは一気に沸点に到達する。そして祭りの後のような、伝統的なクンビアのコンフントでパランダ(どんちゃん騒ぎ)。楽曲もさることながら、チェコの伸びのある歌声の快適さも、過去のアルバムを知る人間にとっては言わずと知れたところであろう。
 やりたいことはたくさんあろうが、しばらくはこのスタイルを、と願いつつ、首を長くして次作を待ちたい。(2001.02 SY)