WILFRIDO VARGAS & ALINNA VARGAS

Dos Generaciones

2002 [J&N 84685]
 カリブ〜ラテンアメリカの様々な音楽要素をメレンゲに持ち込み、その可能性を拡大しメレンゲの未来を示唆したウィルフリード・バルガス。80年代を代表するトップ・クリエーターとしてメレンゲの歴史に残る重要人物で、ショーマンシップ旺盛なバンドリーダー、トランペッター、歌手でもある。一方ラス・チカス・デル・カン、ザ・ニューヨーク・バンド、アルタミラ・バンダ・ショウなどのポップな若手グループを世に送り込んだプロデューサーとしてもよく知られている。
 2000年に入っても“www.wilfrido-vargas.com”などというアクセス不能なURLをタイトルにしたアルバムを制作し、相変わらず奇抜な活動をみせているが、このほどウィルフリードが新世紀の刺客として送り込んできたのが、なんと自分の娘アリンナ・バルガスである。
 ハイエナジーなニューヨーク賛歌に始まり、ワーグナーを取り入れた結婚式の一日を歌ったもの、間奏以外バックはドラムだけのメレンゲなど、ウィルフリードらしいキャッチーな演出が随所に施されているわけだけれど、モダン・ペリーコ・リピアーオのエル・プロディヒオのアコーディオンが、テクノなサウンドとのユニークなコントラストを生み出しているのも聞きどころ。また、ホセ・ルイス・アルメンテロス&パブロ・エレーラのロス・レランパゴスのコンビ作曲による“Libre”、コロンビアのカリスト・オチョアの定番クンビア“El Baile Del Pirulino”のカバーなど選曲も心憎い。
 七光りかと思いきや、なかなかどうして堂々としたタレントっぷりを発揮しているアリンナ。親父がつんくで、ミリアム・クルースが中澤裕子なら、松浦亜弥といったところか。例えが変でスミマセン。(2002.02 SY)