LOS AMIGOS INVISIBLES

Super Pop Venezuela

2005 [Gozadera/Canyon PCCY-01768]
 メジャーデビュー・アルバム『ザ・ニュー・サウンド・オブ・ザ・ベネズエラン・ゴサデラ』、2ndアルバム『アレパ3000〜ア・ベネズエラン・ジャーニー・イントゥ・スペース』、3rd『ザ・ベネズエラン・ジンガ・ソン VOL.1』、そして新作『スーパー・ポップ・ベネズエラ』。ベネズエラ出身バンドとしてのアピールを毎度アルバムタイトルに忘れない、言わずもがなの人気グループ、ロス・アミーゴス・インビシブレス。ジョークを効かせつつロマンティックな楽曲を、いつものようにラテン風味たっぷりのキッチュなディスコ・サウンドに仕上げている。世間的な評価が高かった2ndアルバム以降、洗練を増しつつもおマヌケ具合が飛んでいってしまっていて、あのデビュー時のズッコケたラウンジの味わいは、当時のプロデューサーである現イエルバ・ブエナのアンドレス・レビンのものだったのか、と少し寂しく思っていた。が、しかし戻ってきました。ディミトリ・フロム・パリのプロデュースは正解。その上、これまで以上のベネズエラ愛がみっちみちのアルバムなのだ。
 カジャオのカリプソやホローポなど、ベネズエラの伝統音楽の要素を素材にした楽曲#3「All Day Today」#18「San Agustin」も面白い。これまでの彼らには、あまりなかったアプローチではないだろうか。
 途中ブラジル風味が加わる歌謡サルサ#10「Amar Es Algo Mas」。この曲は、MPレーベルの看板サルサ歌手ペドロ・ヘススが5年前ぐらいにヒットさせていた曲だけれど、今回のこの声はすぐに分かります。元グアコのフロント(また戻るかな?)ネルソン・アリエタをゲストに迎えたトラック。小指を立てて歌ってるんじゃないかな?彼本来の歌い方じゃありません。笑えます。
 アドレナリーナ・カリベの#5「No Es Facil Amar A Una Mujer」、アルパ奏者ファン・ビセンテ・トレアルバの#7「Rosario」など、ベネズエラのポピュラー音楽史上、忘れてはならいアーティストたちのカバー曲。単にロス・アミーゴス・インビシブレスが、これまでにないポップなアルバムを制作したわけではなく、ベネズエラ音楽界の先人たちへのトリビュート作品とも言えるべきリリース。
 トラディショナリストではないけれど、デビュー以降の最高作品と評したい。(2006.2 SY)