GRUPO X

Food For Your Latin Soul

2006 [Loft 002]
 タイトルを見ただけで食いつきたくなります。おまけにファンカ・ラティーナ、アシッド・ジャズなどを含めた、ラテン&ジャズ&ファンクのミクスチャーがどーんとばらまかれた、ロンドンの土壌が生んだグループだからね。'60s-'70sのニューヨークラテン・ビンテージの捕らえ方が、ロンドンのアーティストは本当に上手いんだ。
 スノーボーイの『ザ・ハイハット』にもピックアップがあった、グルーポXのセカンド・アルバム。ブリブリのトロンバンガ・スタイルにエレピ(お馴染みのローズではなくウーリッツァーの方)やエレクトリック・ギター導入した、ブガルー仕様の英語サルサ&ラテンジャズ。トロンボーン奏者のジョニー・エンライトが率いるこのバンドのメイン・ボーカルには、サルサクラブよりもベルファーレとかに足を運んでいる人の方が詳しそうな、ハウス〜R&B系のリサ・ミレーが配されている。もうハナからスペイン語でラテンやる気はないのだ。
 アルバム内11曲すべてオリジナルで、バンマスのエンライトと、2曲ボーカルを担当しているカルロス・ペーニャ、バンドリーダーとしても活躍するティンバレス奏者のジミー・ル・ムスリエが、曲作りの中心となっているようだ。
 ジョニー・エンライトもカルロス・ペーニャも、ジミー・ル・ムスリエのラ・クラーベ・デ・ロンドレスのバンドメンバーとしても活動していて、彼らがそのバンドで、ウィリー・コローンをカバーしていたことを思い出したけど、この全く別方向を示しているグルーポXでも、随所にコローン・ライクなフレーズが現れていて、彼らのお気に入りを覗うことができる。
 ボンバ、アフロキューバン、ブラジルなど、様々なリズム・アプローチがあるが、すべて彼らのオリジナリティが反映されている。しかし何といっても、ファンク・テイストの#6「X-Perience」がカッコイイです。まったくロンドンでしか出せない味わい。(2006.5 SY)