LA EXCELENCIA

Salsa Con Conciencia

2006 [Handle With Care 4309]
 コンフント・クラシコの新ボーカリストに迎えられた、エクトル・ルイス・パガンが在籍していた、ラ・エクセレンシアのデビューアルバム。エクトル・ルイスもコロでレコーディングに参加している。ティンバルのフリアン・シルバと、コンガのホセ・バスケス・コフレシの二人が、前身となるロス・カリエンテスから起ち上げたバンドのようだ。
 ニューヨーク・ハード・サルサなんて言い方をするようだが、昔気質のスパニッシュ・ハーレムの香り高い、トロンボーンがブリブリっとした下町のあの味。だいたい、オスカル・エルナンデスやリッキー・ゴンサレス、ウィリー・ルイスたちのグループのように、1970年代の音を知っているベテランがやるようなことだけど、エクセレンシアのメンバーは若い。数々のレコーディングで目にするベース奏者のルイス・アロナを除くと、ほとんど知らない顔ぶれだ。
 大所帯で埋めるようなことはしない、隙間のある音もストリート臭くて良いし、二人の歌手もクオリティが高い。それに、バチャータからサルサに移行するようなことや、ラップ(ラッパーは昨年レゲトン・アルバムを出したシャニー)をフィーチャーしたりと、現世代ならではのアプローチもグッド。ブガルー(風のサルサ)も昔っぽいが今の手法だ。
 すべてエネルギー溢れるオリジナル曲。ニューヨークの伝統を守る、頼もしい担い手の誕生といってよいだろう。(2006.11 SY)