MININO

Radical

2006 [Mayimba Music 1710120558]
 ポップ・サルサでは久しぶりに聴く、スケールの大きなアルバム。サルサ進行形のアソートパックのような作品だ。
 その主人公はドミニカン・サルセーロ、ミニーノ(にゃー!)。初お目見えとなるけど、ルーキーらしさはなく、ヒルベルト・サンタ・ロサ系のシブめの声。ダニー・ロホ作曲(本人もコーラス参加)のオープニング・トラックを除くと、他はすべて本人のオリジナルである。
 ドミニカ共和国のアーティストということもあって、挿入された2曲のメレンゲが良いアクセントとなっている。しかも「エル・コンデ通りを歩きながら」なんていうタイトルは、サントドミンゴ出身者は放っておかないでしょう。しかし、注目はメレンゲではなくその他のサルサなのだ。
 ソプラノサックスが際だつ、プエルトリコ・サルサらしいオープニング。続く2曲目には、コロンビア・サルサ特有のつんのめったノリ感を持つトラック。3曲目はフラメンコ・サルサ。4曲目は、かつてのサンタ・ロサ〜グアコのコネクションにあった、ベネズエラ・ニュアンスのサルサ。ティンバを横目に見たタイトなトラックまである。
 といった感じで、国柄によってテイストが拡がったサルサのあれこれを、さりげなく繰り出してくるのだ。面白い奴だねえ。
 ペドロ・マルティネス(dr/per)、ルイシート・キンテーロ(timb)、ラモン・オーランド(p)、デイブ・ピエトロ(ss)、ラウル・アグラス(tp)、パブロ・サンタエージャ(tb) 他、ニューヨークの腕利きがレコーディングに参加。ビデオクリップも1曲付いてます。ちなみにレーベルは、この録音でも全面的にフルート&サックスを吹いている、マルティ・クエバスの会社。
 多少の八方美人的な(または営業的な)イヤラシさはともかく、素直に楽しめるアルバムです。高推薦!(2007.01 SY)