JOHNNY ALMENDRA

Evolucionando

1996 [RMM 82006]
 いまもこのサイトにある、Referenceコーナーのチャランガのページは、96年の初めにアップしたものだ。ニューヨークからチャランガ・スタイルのニューカマーが出てきて欲しいなどと、ナマイキなことを書いてしまったのだが、時期を同じくして、ニューヨークのクラブシーンから新しいチャランガ・バンドがアルバムをリリースし、しかも評判を呼んでいるという。ニューカマーどころか、ベテランの快心の一発である。
 ロス・ホベネス・デル・バリオを率いるリーダーのジョニー・アルメンドラは、ジョニー・コロンのグループをはじめ、若いときから数々のグループでティンバレスを叩き、とりわけティピカ・イデアル時代からの盟友ミルトン・カルドーナの誘いでウィリー・コロンのグループに長く在籍してきたことや、モンゴ・サンタマリアのグループへの参加など、華々しいキャリアの持ち主である。
 キューバのチャランガスタイルのグループに比べて、とりわけ伝統を重んじるのがニューヨークの傾向で、このアルバムも例外ではない。しかし決して古さの微塵も感じられない、アグレッシブな音づくりで聴く者を楽しませてくれる。様々に進化を遂げるチャランガのなか、きっとニューヨークサイドのひとつの枝葉として、将来語り継がれていくに違いないように思う。
 ジョニー・アルメンドラは雑誌のインタビューにこう語っている。「我々のチャランガは、とてもモダンである。特に伝統的であるチャランガがシャットアウトされるニューヨークにおいて、この音楽をプレイすることは大きな挑戦である。」 彼にしか口に出せない説得力ある言葉だ。
 ちなみに、ここの女性シンガー、ジョニー・アルメンドラの奥さんのジルは、数年前の日本向け企画CD「セルジオ・ジョージ提供サルサ・ピーナッツ」のピーナッツの片割れである。(1997.05 SY)