FANIA ALL STARS

Fania All Stars in Japan

1986 [Fania 116]
 ファニア・オールスターズ日本公演のライブアルバムである。ファニア・オールスターズについては、ラテンミュージックファンの誰もがご存知の上紙面がいくらあっても足りないので、いつかの機会にということで、ここでは説明を割愛させていただく。
 日本に彼らがやってきたのは76年である。60年代の日本の歌謡界はキューバ音楽の影響を大きく受けてはいたが、まさしくこの年が日本におけるNYサルサの予震の第一波である。
 私は80年前後の国産初のサルサグループであるオルケスタ・デル・ソルによってサルサを知ったので、76年のファニア・オールスターズの公演には居合わせていない。この豪華メンバーによる日本でのライブが収録されたアルバムを、CDとして聞くことができて喜んでいる日本のファンは私だけではないであろう。
 その場に居合わせなかったことを最も残念がらせる存在として、ジョニー・パチェーコとともにファニアのチャランガを支えたキューバ出身の、バイオリニスト、プピ・レガレタがいる。イスマエル・ミランダが歌う "LAMENTO GUAJIRO" でその独特なバイオリンワークを聞くことができる。
 このアルバムの頭に収録されている日本語によるMCはイジー・サナブリア。「紳士淑女のみなさん、こんばんは....(中略)私たちファニア・オールスターズは日本に来てとてもウレシイです。....(中略)日本はウレシイところ。特になんと言っても女性がスバラシイ。Yeah! サルサ!」わたしは、これが聞けてウレシイです。
 今年の夏もラリー・ハーロウがヨーモ・トーロやアダルベルト・サンティアゴらを引き連れて日本にやってくる。感謝。(1997.07 SY)