ORQUESTA LA SOLUCION

Orquesta La Solución

1980 [TH-Rodven TH-342]
 先頃急逝したフランキー・ルイスを看板歌手として掲げ、トロンボーンのサウンドが魅力の、ロベルト・リベーラ率いるオルケスタ・ラ・ソルシオンの2枚目のアルバムである。手元のCDには年号がクレジットされていないが、たぶん1980年のリリースだ。
 フランキー・ルイスがソルシオンに加わったのが1979年、若干21歳ということになる。それ以前はチャーリー・ロペス率いるオルケスタ・ヌエヴァでリードシンガーを務めている。(フランキー・ルイスがチャーリー・ロペスの楽団に在籍していた13歳の頃のライブレコーディングはCDとしてリリースされている)
 80年代の初期は、トミー・オリベンシア楽団で歌い、ソロデビュー後 "Voy pa' encima" の爆発的ヒットによりフランキー・ルイスは名声を得、サルサ・エロティカのムーブメントに乗りアルバムごとにヒットを飛ばしTH-Rodvenをの看板ソネーロの一員となる。が、しかし90年代半ば、ドラッグを伴った自らの素行の悪さがアダとなり、投獄生活を余儀なく強いられることとなる。
 出所後の彼の口からは半生を悔いる言葉が発せられていたようで、先頃のRMMのイベントでもオーディエンスから温かく迎えられ、新譜も仕上がり、いざ再出発という時期にすでに時遅く彼の体は病にむしばまれ永遠の眠りについてしまった。
 このオルケスタ・ラ・ソルシオンのセカンドアルバムには、"La Rueda", "La Vecina" をはじめとする、フランキー・ルイスの数々のベスト盤に挿入されているセンティミエント溢れる珠玉の名曲が詰まっている。"Quisiera" などは涙なしには聞くことのできない美しいメロディーラインを持った一曲だ。(1998.09 SY)