JOSE MANGUAL JR. Y SU ORQUESTA

Que Chévere

Reissued 1998 [Velvet/Vedisco 5246-2]
 ホセ・マングアル・Jr. の父は、マチート&アフロ・キューバンズのボンゴ・プレーヤーとしてつとに有名だ。弟のルイス・マングアルもジョニー・パチェーコやサンティアゴ・セローンのグループでボンゴを叩いてきた、親兄弟揃って華やかなキャリアを持つボンゴ・プレーヤーだ。
 1948年生まれのホセ・マングアル・Jr. は、古くはモンギートの楽団などで演奏してきたようだが、彼の名前がメジャーになったのは、やはりウィリー・コローン&エクトル・ラボーあるいはルベーン・ブラデスのバンドに参加して以降のことであろう。また、メルコチータの楽団にも欠かせない存在として知られている。
 ホセ・マングアル・Jr. のアルバムはベスト盤がいくつか発売されているが、それらベスト盤に必ず収録され、なおかつ異彩を放っているのが、今回取り上げたアルバムのタイトル曲 "QUE CHEVERE" だ。ホセ・マングアル・Jr. というと前述の通りニューヨークの奥深いところで活動をし、いかにもクラシカルなサルサの達人のように思われるが、時として "QUE CHEVERE" のようなラウンジ臭い曲を書いたりするのが、彼の面白いところ。
 彼の代表的なソロ・アルバムとして、ディジー・ガレスピーのグループに在籍していた歌手でありパーカッショニストであり作曲家でもあるチャノ・ポソへの2枚のトリビュートアルバムが存在するが、今回取り上げた "QUE CHEVERE" のなかにも "RECUERDOS A CHANO POZO" というルンバ・ナンバーが含まれている。若いうちにニューヨークで殺害されたチャノ・ポソがいかに彼にとって大きな存在であるかがうかがえる。
 代表曲 "CANCION PARA LOS NINOS" を含むこのアルバムはホセ・マングアル・Jr. の魅力が十分に詰まっているベスト・オブ・ベストと言えよう。
 最後にニューヨークの腕利きミュージシャンで固めたサラバンダでの活動も忘れてはならない彼の大事なキャリアであることも付け加えておく。機会があったら併せてチェックしていただきたい。(1998.10 SY)